NO.40 / 1998年1月
米国コネティカット州の原子力発電所周辺の住民向けに配られた避難
ガイドブックを読むと、その内容のきめ細かさにもかかわらず、結局住民は
完全に被曝を避けることはできないということがわかる。ましてや、あの動
燃の失態を思い起こせば、日本においては言うまでもない。
東海村からつくば市までセシウムが飛んでいたのに、とにかくまず安全宣言
をしてしまうお国柄である。
私たちの防災についての試行錯誤の中では、まず何より頼りになるのは各自
が所有している小型放射能測定器であることを実感した。
口先だけの“安全宣言”に身をゆだねず、しっかりと自分の身の回りに起こ
っていることをわかりたいと思う。
本年もどうぞよろしく。